【この記事でわかること】
- 身体のバランスを姿勢・動作・筋肉の使い方の3つで考える理由
- 毎日の姿勢や動作が筋肉の使い方に表れる仕組み
- 鍛える前に筋肉の弾力を取り戻すことが大切な理由
- コンディショニングで身体のバランスを整える流れ
鏡を見て肩の高さや腰の位置が気になって、左右をそろえようと姿勢を正した経験があるかもしれません。しかし、立った姿は日常の中での一つの動作にすぎず、歩く、座る、手を伸ばすといった動作では、別の偏りが表れることがあります。大切なのは、見た目の差だけを直そうとするのではなく、どの姿勢や動作で、どの筋肉に力が入りやすいのかを確かめることです。
身体のバランスは左右対称だけでは決まらない
身体のバランスと聞くと「肩や骨盤の左右の高さがそろった姿」を思い浮かべやすいかもしれません。
ただし、静止したときと、動いているときに同じように整っているか、バランスよく身体が使えているかは別の話です。反対に、見た目に少し差があっても、そのことだけで身体に問題があるとは判断できません。
そのため、身体のバランスを考えるときは「姿勢、動作、筋肉の使い方」の3つを確認します。複数の場面を照らし合わせて、今の身体に必要なことを見つけていきましょう。
姿勢と動作は分けて捉える
姿勢は静止した身体の状態のことで、この状態を保つために筋肉が働いています。
一方、動作には、重心を移す、関節を動かす、必要な筋肉へ順番に力を伝えるといった流れがあります。そのため、立ち姿はまっすぐでも、歩き始めると片側へ体重が寄ったり、腕を上げたときに腰や首が必要以上に動いたりすることがあります。
また、見た目が左右対称に近い動作でも、左右の関節にかかる力や筋肉の働きまで同じとは限りません。見た目という表面上の情報だけでは、どこが動きを担い、どこが支えているのかを捉えにくいためです。身体を整えるときは、姿勢の形と動作中の使い方を別々に見たうえで、ひも解いていく必要があります。
左右差があるだけで悪いとは限らない
人の身体には利き手や利き足があり、生活の中で左右の役割が完全に同じになるわけではありません。歩行や立ち座りに見られる左右差は、利き側かどうか以外にも様々な要素が関係しています。
そのため、見るべきなのは左右差の有無だけではなく、同じ場所へ負担が集まっていないか、動かしにくさや不快感を伴っていないか、動作を変えると同様に左右差も変わるかという点です。どの姿勢や動作で、どこに力が集まっているのかが判断材料になります。
毎日の身体の使い方が力の偏りに表れる
身体の使い方は、ある日突然決まるものではありません。仕事中の座り方、荷物の持ち方、立つときの重心などによって、身体を支える筋肉の働き方は変わります。左右非対称の姿勢や片側で行う動作では、左右の体幹や脚の筋活動、姿勢を保つための調整が変わることがあります。
一つの習慣がそのまま不調の原因になるとは限りませんが、いくつかの習慣が重なると、同じ筋肉ばかりが働きやすくなります。その偏りが姿勢と動作の両方にどう表れているかを見ることが大切です。
同じ側で支える習慣が積み重なる
片側の肩にバッグを掛ける、立つときにいつも同じ脚へ体重を預ける、机に向かうと同じ方向へ身体をひねる。このような場面では、左右の筋肉の使い方や身体の支え方に差が生じることがあります。
ただし、バッグを持つ側だけを変えれば整う、という単純な話ではありません。足元の支え方、骨盤や胸まわりの向き、首や腕の位置はつながっているため、一部分の見た目だけを変えても、別の場所で支え方を補うことがあります。どこに負担を感じるかだけでなく、そこへ力が集まるまでの姿勢と動作を見る必要があります。
動きやすい部位だけに頼ると全身の連動が小さくなる
身体は、一つの関節や筋肉だけで動くのではなく、複数の部位が役割分担をして動いています。たとえば腕を上げる動作でも、肩だけでなく肩甲骨や胸まわりが関わります。どこかが動きにくいと、動かしやすい部位がより大きく動き、必要な動作を成立させようとします。
本人には「いつも通り」に感じられるため、見た目や自覚だけでは気づきにくい場合もあります。姿勢と動作をいくつかの方向から見るのは、特定の部位だけに頼った動き方になっていないかを確かめるためです。
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動きやすい身体の土台は「筋肉の弾力」が大事
筋肉は動作に応じて、力を出す、力を抜く、伸びながら働くといった役割を切り替えます。強く力を入れられることだけでなく、必要のない力を抜き、再び動ける状態へ戻ることも欠かせません。
ナチュラルマッスルでは、このように筋肉が力を入れたり抜いたりしながら動ける状態を、わかりやすく「筋肉の弾力」と表現しています。
「力を入れること」「抜くこと」の切り替えが欠かせない
姿勢を保とうとして常にお腹や背中へ力を入れていると、見た目は整っても長く続かないことがあります。動作のたびに必要以上の力が入れば、別の筋肉へ役割を渡しにくくなり、身体を一つのまとまりとして動かしにくくなるからです。
反対に、力が入りにくいだけでなく、入った力を抜きにくいことも動きづらさにつながります。大切なのは、筋肉を単に硬い・弱いと二分することではありません。どの姿勢で力が入り、動作のどの場面で抜けにくいのかを見ながら、切り替えやすい状態を目指します。それが、ナチュラルマッスルが考える筋肉の弾力を取り戻すということです。
動きにくいまま鍛えると同じ使い方を繰り返しやすい
動きにくさがあるときに一律の運動を続けても、目的に合った動きができているかは見た目だけでは判断しにくいものです。運動量を増やしているのに姿勢を保ちにくい場合は、努力の量だけでなく、今の身体に運動内容が合っているかを見直す余地があります。
ナチュラルマッスルでは、最初から一律に鍛えるのではなく、力を入れやすい場所と抜きにくい場所を確認し、筋肉を動かしやすい状態へ整えてから動作につなげます。そのため、鍛える内容を決める前に、身体がどう動いているかを見ることからはじめます。
自分に合う順番は姿勢と動作から決める
身体の状態は、生活習慣、過去の運動経験、その日の疲れなどによって異なります。そのため、誰にでも同じ方法や順番が合うとは限りません。まず姿勢と動作を確認し、どこから整えると全身を動かしやすいかを考えます。
複数の姿勢から捉える身体の使い方
立った姿だけでは、座ったときの骨盤や背中の支え方まではわかりません。正面だけでなく横や後ろから見ると、重心の位置や身体の向きについて別の手がかりが得られます。さらに動作を合わせて見ることで、止まっているときには目立たなかった使い方が表れることもあります。
一つの姿勢を理想の形へ近づけるのではなく、立位、座位、脚を前へ伸ばした座位などを比べると、姿勢が変わったときにどこで支えているかを見分けられます。そこで得られた情報は、動きにくい部分へ働きかけるか、動作の中で使い方を身につけるかを選ぶ判断材料になります。
痛みや強い違和感は運動だけで決めつけない
姿勢の崩れや筋肉の使い方だけで、すべての痛みや違和感を説明できるわけではありません。急に強い痛みが出たとき、転倒や衝突のあとに症状があるとき、しびれや力の入りにくさを伴うときは、運動で様子を見る前に医療機関へ相談してください。安静にしても痛みが軽くならない場合や、時間とともに悪化する場合も同様です。
ナチュラルマッスルのコンディショニングとは
ナチュラルマッスルでは、見た目の左右差だけを整えるのではなく、現在の姿勢と動作を確認したうえで、一人ひとりに合わせた内容をご提案します。筋肉を動きやすい状態へ導く「リセット」と、正しく動かす感覚を身につける「アクティブ」を組み合わせるのが、ナチュラルマッスルのコンディショニングです。
アナライズで現在の姿勢を確認
姿勢アナライズでは、立位・座位・長座位をそれぞれ4方向から撮影します。立った姿だけでなく、支え方が変わる複数の姿勢を比べながら、今の身体にどのような特徴があるかをトレーナーと一緒に確認します。
確認した内容は、個別のコンディショニングメニューを考えるために使用します。気になっている場所だけに働きかけるのではなく、全身の支え方と動きのつながりを見ながら、その方に合う順番を組み立てます。
リセットで整えてからアクティブで動かす
当社のプログラムでは、まずリセットコンディショニングで筋肉を動かしやすい状態へ導き、その後のアクティブコンディショニングで筋肉を正しく動かす感覚を身につけます。これは、身体の状態を確認したうえで段階的に進める、ナチュラルマッスルのプログラム設計です。
姿勢を正そうとしても続かない方や、身体の左右差だけで何をすればよいか迷っている方は、まず現在の姿勢と動作を一緒に確かめてみませんか。体験では、現在の姿勢や身体の動きを確認し、今の身体に合わせたコンディショニングをご提案します。
