【この記事でわかること】
- 健康維持のために参考にしたい歩数や運動時間の目安
- 歩くことの健康効果が確認されていても、効果に差が出る理由
- 筋肉の弾力が失われると身体の歪みにつながる仕組み
- 歪んだまま歩くと膝や腰に負担がかかりやすい理由
- 運動量を増やす前に整えておきたい身体の土台
健康のために運動したいと思ったとき、多くの人が最初に気になるのは「どれくらい歩けばよいのか」「何分くらい運動すればよいのか」という数字ではないでしょうか。歩数や時間の目安があると、今日から取り組みやすくなります。
一方で、同じように歩いているのに、身体が軽くなる人もいれば、膝や腰の重さが増してしまう人もいます。違いを生むのは、運動量だけではありません。今の身体が、歩く刺激を受け止められる状態にあるかどうかも大切です。
この記事では、健康のための運動量の目安を確認したうえで、ナチュラルマッスルが大切にしている「筋肉の弾力」と「身体の歪み」の視点から、歩く前に整えておきたい身体の土台を解説します。
健康のための運動量はどれくらいが目安なのか
健康維持のためにどれくらい運動すればよいのかを考えるとき、まずは公的な目安を知っておくと判断しやすくなります。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人に対して、歩行または同等以上の身体活動を1日60分以上行うことを推奨しており、これは1日約8,000歩以上に相当します。
また、世界保健機関(WHO)では、成人に対して中強度の身体活動を週150分から300分行うことを推奨しています。つまり、健康のための運動量は「毎日まとまった時間を確保しなければならない」というより、日常生活の中で身体を動かす時間を積み重ねることが重要になります。
| 推奨活動量 | 活動の目安 |
|---|---|
| 1日約8,000歩以上 | 日常生活の歩行も含む |
| 1日60分以上の身体活動 | 歩行または同等以上の活動 ※日常生活の中で動く時間も含む |
| 週150分以上の中強度活動 | 息が少し弾む程度の活動 |
ただし、これらはあくまで多くの人に向けた目安です。数字を満たしたから必ず十分、満たしていないからすぐに不健康、という単純な話ではありません。運動の効果は、歩く量だけでなく、身体の状態にも左右されます。
参考:厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」
歩数と中強度の活動を組み合わせて考える
歩数と健康の関係については、群馬県中之条町で行われてきた中之条研究でも、歩数と中強度活動時間の組み合わせが注目されています。研究報告では、健康状態と関係する身体活動の指標として、1日の歩数だけでなく、中強度の活動時間も合わせて見ることが示されています。
たとえば、ただゆっくり歩くだけで歩数を増やすよりも、少し息が弾む程度の歩き方を一部に入れるほうが、身体活動としての意味は変わります。健康のための運動を考えるなら、「何歩歩いたか」と同時に「どのような身体の使い方で歩いたか」を見ていくことが大切です。
参考:J-STAGE「健康長寿を実現するための至適な身体活動:中之条研究」
必要な運動量を満たしただけでは十分ではない理由
歩数や時間は、運動を始めるきっかけとして役立ちます。しかし、数字だけを目標にすると、今の身体の状態を見落としやすくなります。
「毎日歩いているのに疲れが抜けない」「歩くと膝が気になる」「運動しているのに腰の重さが変わらない」という人は、身体の使い方が偏ったまま動いている可能性があります。
歩くことは健康づくりに役立つ行動です。
ただし、身体が歪んだまま歩くと、歩くたびに同じ場所へ負担が集まりやすくなります。
だからこそ、健康のための運動量を考えるときは、「筋肉がバランスよく働けているか」の確認が大切です。
運動の効果を左右する筋肉の弾力とは
筋肉は、ただ力を出すためだけの組織ではありません。
立つ、座る、歩く、腕を上げる、呼吸をするなど、日常の動きの多くは、複数の筋肉がバランスよく働くことで成り立っています。
ナチュラルマッスルでは、筋肉をただ鍛える対象として見るのではなく、身体を整えるための重要な土台として捉えています。
硬くなってしまった筋肉の弾力を取り戻す「リセットコンディショニング」をはじめ、身体を動かしやすい状態へ整える流れを大切にしています。
筋肉に弾力がある状態とは、必要なときに縮み、必要なときにゆるみ、関節が制限なく動く状態です。
反対に、筋肉が硬くなり弾力を失うと、身体は本来の動き方からずれやすくなります。
筋肉の弾力が失われると歪みにつながる
長時間同じ姿勢で過ごす、いつも同じ側で荷物を持つ、座っている時間が長い、歩くときに片側へ重心が偏る。こうした毎日の癖は、自分では小さなことに感じても、身体には少しずつ蓄積されます。
よく使う筋肉は硬くなりやすく、反対に使われにくい筋肉は働きが鈍くなります。
その差が大きくなると、骨盤や背骨、肩、膝などの位置関係が崩れ、身体の歪みとして現れます。
歪みという言葉は大げさに聞こえますが、特別な人だけに起きるものではありません。
普段の立ち方、座り方、歩き方の癖が続くことで、誰にでも起こり得る身体の偏りです。
歪みは歩くときの負担を偏らせる
歩く動作では、足首、膝、股関節、骨盤、背骨が連動します。どこかの筋肉が硬くなって動きが制限されると、別の部位がその分を補おうとします。
たとえば、股関節まわりが動きにくい状態では、膝や腰が余分に頑張ることがあります。
つまり、身体が歪んだまま歩くと、身体全体で受け止めるはずの負荷が、膝や腰など一部に集まりやすくなります。
歩く量を増やしたのに不調を感じる人は、歩き方の根性論ではなく、まず筋肉の弾力と身体の歪みを見直すことが大切です。
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正しく歩くとは筋肉が正しく機能する状態で歩くこと

「正しい歩き方」と聞くと、背筋を伸ばす、腕を大きく振る、かかとから着地するなど、フォームの話を思い浮かべる人が多いでしょう。もちろん、姿勢やフォームを意識することは大切です。
しかし、筋肉が硬くなり、関節が動きにくい状態では、頭で正しいフォームを理解していても、身体がその通りに動いてくれません。無理に姿勢を作ろうとすると、別の場所に力が入り、かえって歩きにくくなることもあります。
正しく歩くとは、見た目の形を整えることだけではありません。筋肉が弾力を保ち、本来の可動域で動ける状態で歩くことです。身体の土台が整っているからこそ、歩く刺激が全身に分散され、運動としての恩恵を受け取りやすくなります。
同じウォーキングでも身体への影響が変わる
同じ8,000歩でも、弾力のある筋肉で歩く場合と、硬く歪んだ身体の硬い筋肉で歩く場合では、身体への影響が変わります。
| 身体の状態 | 歩くときに起きやすいこと | 感じやすい変化 |
|---|---|---|
| 筋肉に弾力がある | 関節が連動し、負担が分散しやすい | 身体が軽く感じやすい |
| 筋肉が硬い | 動きが制限され、一部に負担が集まりやすい | 膝や腰の重さが残りやすい |
| 歪みが強い | 重心移動が偏り、歩幅が狭くなりやすい・歩幅に左右差が出る | 歩くほど疲れやすい、身体の片側が疲労しやすい |
ウォーキングの効果を高めたいなら、歩数だけを増やすより、歩ける身体に整えることが先です。これは、運動を否定する話ではありません。
むしろ、歩くことで得られる効果をきちんと受け取るための準備です。
フォームだけを直そうとしても続きにくい
「胸を張って歩こう」「大股で歩こう」と意識しても、数分後には元の歩き方に戻ってしまうことがあります。
これは意志が弱いからではなく、身体がその姿勢を保てる状態になっていないことが理由の一つです。
歩き方を変えたいときは、表面のフォームだけでなく、なぜその歩き方になっているのかを見る必要があります。その鍵になるのが、筋肉の弾力と身体の歪みです。
運動量を増やす前に確認すべき身体の土台
健康のために「今日から歩こう」と思えることは、とても良いきっかけです。ただ、膝や腰に不安がある人、歩くとすぐ疲れる人、身体の片側だけが張りやすい人は、いきなり歩数を増やす前に身体の状態を確認しておきたいところです。
ナチュラルマッスルの公式サイトでは、入会時に姿勢アナライズを行い、姿勢を複数方向から確認して、不調の原因の筋肉を分析します。足裏のつき方、骨盤の傾き、膝の向き、肩の高さなど、歩く前の状態を知ることで、運動の進め方は変わります。詳しくは、以下ページよりご覧ください。
自分の身体の状態は自分だけではわかりにくい
鏡で姿勢を見ても、歪みの原因まで判断するのは簡単ではありません。
肩の高さが違うように見えても、原因が肩にあるとは限りません。
腰が重いと感じても、股関節や足首の動きが関係していることもあります。
身体はつながって動いているため、不調を感じる場所と、原因になっている筋肉が離れている場合があります。
そのため、自己流で「ここが硬いからここを伸ばす」と決めつけると、必要な場所に届かないことがあります。
まずは、どの筋肉が硬くなり、どの筋肉が使いにくくなっているのかを知ること。
健康のための運動を始める前に、この確認ができると、歩くことがより意味のある時間になります。
運動量は身体の状態に合わせて調整する
8,000歩という目安があるからといって、初日から無理に達成する必要はありません。
すでに膝や腰に不安がある人は、歩数を増やすより先に、短い距離を負担なく歩けるかを見ていくほうが安心です。
歩いた後に膝が重い、腰が張る、片足だけ疲れる、足裏の一部だけ痛くなる。
こうした変化がある場合は、単に運動不足と決めつけず、身体の使い方に偏りがないかを確認しましょう。
今の身体に合った量から始め、整えながら少しずつ増やすことで、健康づくりとして続けやすくなります。
筋肉の弾力を取り戻すために必要なこと
筋肉の弾力を取り戻すには、硬くなった筋肉をただ強く押したり、思いつきで伸ばしたりするだけでは不十分なことがあります。
長年の姿勢や身体の使い方によってできた硬さは、表面だけでなく深い部分に残っていることがあるためです。
ナチュラルマッスルの体験の流れでは、足浴で身体を深部から温め、姿勢の癖を確認し、関節を動きやすい状態に戻して歪みを整える「リセット」、
さらに使えていない筋肉をトレーニングする「アクティブ」という流れで進めていきます。
これは、いきなり鍛えるのではなく、まず動ける状態に戻してから、必要な筋肉を働かせる考え方です。
歪んだまま運動量を増やすのではなく、筋肉の弾力を取り戻し、身体の歪みを整えたうえで歩く。健康のための運動を続けるなら、この順番が大切になります。
・セルフケアだけで判断しすぎない
・整えてから歩くことで運動が続きやすくなる
セルフケアだけで判断しすぎない
自宅でできるケアは、身体への意識を高めるうえで役立ちます。
ただし、痛みや違和感がある状態で自己流の運動を続けると、負担のかかっている場所をさらに使い続けてしまうことがあります。
特に、歩くと膝や腰が気になる人は、歩数を増やす前に身体の状態を見てもらうほうが安心です。
プロの目で姿勢や動きの癖を確認すると、自分では気づかなかった偏りが見えやすくなります。
どこを整えれば歩きやすくなるのかがわかると、運動への不安も減らせます。
整えてから歩くことで運動が続きやすくなる
運動を続けるうえで大切なのは、身体が「これなら続けられる」と感じられる状態を作ることです。
歩いた後に身体が軽い、足の運びが楽になった、呼吸がしやすい、姿勢を保ちやすい。こうした変化を感じられると、運動は義務ではなく、自分の身体を整える時間に変わります。
そのためには、歩く量を増やす前に、筋肉の弾力を取り戻し、歪みを整えることが近道になります。歩くことの健康効果を活かすためにも、まずは歩ける身体づくりから始めましょう。
運動の効果を最大限に引き出す身体をつくるために
健康のための運動はどれくらい必要かという問いに対して、1日約8,000歩、週150分以上の中強度活動といった目安は参考になります。
しかし、数字を達成することだけが正解ではありません。
筋肉の弾力が失われ、身体が歪んだまま歩くと、膝や腰など一部に負担がかかりやすくなります。同じ歩数でも、整った身体で歩くのか、歪んだ身体で歩くのかによって、感じ方は変わります。
ナチュラルマッスルでは、一人ひとりの姿勢や身体の使い方の癖を確認し、筋肉の弾力を取り戻しながら、身体の土台から整えるコンディショニングを提供しています。
「健康のために歩きたいけれど、自分に合った運動量がわからない」「歩くと膝や腰に不安がある」という方は、まずは体験で自分の身体の状態を知ることから始めてみてください。
